僕は、
小学校の校庭に足を踏み入れる柴犬。
この広い場所は、僕のもう一つの庭。
でも、児童たちはそうは思わないみたい。
窓の向こうから「あ、また犬だ!」
小さな声が、風のように飛んでくる。
先生が見つけて、僕を廊下の柱に繋ぐ。
でも、それは少しも寂しくない。
休み時間になると、
小さな手が次々と僕に触れる。
「かわいい!」
僕の頭は、なでられて、くすぐったい。
あの子が来る。
僕に触りたくて仕方がないあの子。
でも、どうしてかな、頭を叩くんだ。
「痛いよ」とは言えないけれど、
それでもあの子が笑ってると、
なんだか僕も嬉しくなる。
夕方になると、
僕の飼い主が迎えに来る。
「今日はどうだった?」なんて聞かないけど、
僕の体には、今日1日、
子どもたちの声や手や匂いがしみ込んでいる。
また明日、行こうかな。
校庭に、僕の居場所があるから。
小学校の校庭に足を踏み入れる柴犬。
この広い場所は、僕のもう一つの庭。
でも、児童たちはそうは思わないみたい。
窓の向こうから「あ、また犬だ!」
小さな声が、風のように飛んでくる。
先生が見つけて、僕を廊下の柱に繋ぐ。
でも、それは少しも寂しくない。
休み時間になると、
小さな手が次々と僕に触れる。
「かわいい!」
僕の頭は、なでられて、くすぐったい。
あの子が来る。
僕に触りたくて仕方がないあの子。
でも、どうしてかな、頭を叩くんだ。
「痛いよ」とは言えないけれど、
それでもあの子が笑ってると、
なんだか僕も嬉しくなる。
夕方になると、
僕の飼い主が迎えに来る。
「今日はどうだった?」なんて聞かないけど、
僕の体には、今日1日、
子どもたちの声や手や匂いがしみ込んでいる。
また明日、行こうかな。
校庭に、僕の居場所があるから。