日記

修学旅行

清水の舞台、大はしゃぎ!
「ここから飛べる?」「えー? ムリムリ!」
笑って転げて、おなかが痛い
京都の空まで笑い声

音羽の滝でお願いごと
「この水飲むと夢がかなうんだよ!」
「えー、どれにしよう…真ん中かな?」
「はやくしなよー、後ろ待ってる!」
せっかち友達、ちょっとだけムカッ

映画村では時代劇
「兄さん、いい天気ですなぁ」って
お侍ごっこでカッコつけ
みんなに笑われ、赤くなる顔

奈良の鹿せんべい、あげてみた
「早くくれ!」って鹿がいっぱい
わらわら来たら怖くて泣いた
「もう二度とあげない!」心に決めた

法隆寺ではぐったり疲れ
先生の話もなんか遠い
おみやげ袋だけはパンパン!
帰りのバスで、寝ちゃったよ

ドキドキ、ワクワク、楽しい旅
いっぱい笑って、ちょっぴり泣いて
ありがとう、京都、奈良の景色
ありがとう、みんなとこの時間

雪合戦のあと

休み時間の校庭で
白い雪が舞い降りる
みんなと遊ぶ雪合戦
笑い声が空に響く

だけど私、ちょっぴり悪戯心
大きな雪玉、手に握り
相手の顔めがけて投げた
その瞬間、はっとする

相手は泣いて座り込む
私はただ、驚いて立ちすくむ
傷つけるつもりはなかったけど
先生に呼ばれ、叱られた

心の中、重たい雪のよう
ごめんね、友達
保健室で謝った
友達は涙を拭いながら言った

「いいよ、許してあげる」
その言葉が胸にしみた
ストーブの上、赤く燃える炎
白い湯気が静かに舞う

木目の天井、湯気でしっとり
心もどこか温かく
小さな雪合戦の一日
大切な教え、胸に刻む

校庭の柴犬

僕は、
小学校の校庭に足を踏み入れる柴犬。
この広い場所は、僕のもう一つの庭。
でも、児童たちはそうは思わないみたい。
窓の向こうから「あ、また犬だ!」
小さな声が、風のように飛んでくる。

先生が見つけて、僕を廊下の柱に繋ぐ。
でも、それは少しも寂しくない。
休み時間になると、
小さな手が次々と僕に触れる。
「かわいい!」
僕の頭は、なでられて、くすぐったい。

あの子が来る。
僕に触りたくて仕方がないあの子。
でも、どうしてかな、頭を叩くんだ。
「痛いよ」とは言えないけれど、
それでもあの子が笑ってると、
なんだか僕も嬉しくなる。

夕方になると、
僕の飼い主が迎えに来る。
「今日はどうだった?」なんて聞かないけど、
僕の体には、今日1日、
子どもたちの声や手や匂いがしみ込んでいる。

また明日、行こうかな。
校庭に、僕の居場所があるから。

帰り道の雲

学校の帰り道
ふと空を見上げると
青いお空に、ぽっかり浮かぶ入道雲

ああ、あれは「くじらぐも」だ
1年生の頃、国語の授業で読んだっけ
クラスみんなで空を飛び、
くじらの背中で笑いながら遊ぶ話

思い出にふけりながら
私は地面を蹴ってみた
飛べるわけ、ないのに
でもほんの少し、期待してみたかった

ふわり、と浮かぶ体
でもすぐにストンと落ちる
着地した場所は――雲の上?
なんて、そんなはずもなく
いつもの地面に戻るだけ

私は周りを見渡して
誰もいないのを確認すると
小走りで家に向かう
帰ったら、また塾だ

疲れた心で思う
空は自由でいいな
あの雲のように
ただ風に任せて漂えたら

でも、まだ
もう少しだけ頑張ろうか
あのくじらぐもみたいに
自由を夢見る日があっても、いいよね

犬がいる家

あの家の前は戦場だ
毎朝、心を決めて立つ
「いくぞ」って気合を入れて
一気に駆け抜けるんだ

吠える犬の声は矢みたい
私を追いかけて刺さってくる
「こわくない、負けないぞ」
そう思いながら走るけど

正直な話、別の道が欲しい
でも、他の道なんてないんだもん
学校なんて行きたくない
あの家の前を通りたくない

明日はどうだろう、いないかな
でも、もし会ったら勝負だ
犬が吠えるなら、私も走る
心の中で「ざまあみろ」って叫ぶんだ

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  • 勉強中。外、雨が降りそう。たいくつ。